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「デザイン経営宣言」を読み返してみた

2022 1/19
日記
2022-01-19
デザイン経営

Evernoteの古いノートを整理していたら、経済産業省と特許庁が2018年に発行した『「デザイン経営」宣言』のバックアップが出てきました。
おおよその内容は覚えていたつもりだったのですが、読み返すとほとんど忘れていたので思わず最後まで読んでしまいました。

この内容を大まかにまとめると

  • 日本の有力企業は戦略の中心にデザインを捉えておらず、結果グローバル競争環境で大きく差をつけられている。
    デザインはブランド価値を生み出しイノベーション(技術革新)を実現する力となる。
  • インベンション(発明)はデザインによって社会的ニーズを掴むことによりイノベーション(技術革新)となる。
    海外の企業は特許出願が増えた後に意匠登録が増えるのに対し、日本企業の多くは1990年代以降の意匠登録が減っている。
  • 日本の産業はハードウェア・エレクトロニクスの領域を得意としているが、第四次産業革命以降はソフトウェア・ネットワーク・サービス・データ・AIの組み合わせ領域にシフトしており、顧客体験の質が重要になっている。
    顧客体験の質を高めるには、デザイン(ブランド力・顧客視点を取り込んだイノベーションの創出)が必要である。
  • メディア総接触時間におけるネットの平均利用時間が平均3時間になり、携帯端末を含めた各種製品・部品に使われるセンサーの数は1兆個を越え、全ての産業やライフスタイルにインターネットが波及している。
    この動きに対応するには製品やUIのみならずプラットフォームやデータをデザインにより高度な技術と組み合わせて競争力の高いビジネスモデルを構築する必要がある。
  • 「デザイン経営」はその投資額に対して高いリターンを得られるにも関わらず(約4倍の利益向上、約2倍の株価成長など)、欧米企業に対して日本企業が積極的にデザインに取り組んでいるとは言い難い状況にある。
  • 「デザイン経営」の実践企業となるための定義は以下の2つ
    (1)経営チームにデザイン責任者(製品・サービス・事業を顧客の視点からを考える、もしくはブランドを形成するために必要な業務を構想できる人間)がいること
    (2)事業戦略構築の最上流からデザインが関与すること
  • 「デザイン経営」のための具体的な取り組みとしては
    (1)デザイン責任者の経営チームへの参画
    (2)事業戦略・製品・サービス開発の最上流からデザイナーが参画
    (3)「デザイン経営」の推進組織のを社内の重要なポジションに設置
    (4)デザイン手法(観察手法)の導入による顧客の潜在ニーズの発見
    (5)アジャイル型開発プロセス(短いタームで試作・検証を繰り返して、素早く高品質な技術を開発する手法)の実施
    (6)デザイン人材の採用の強化と育成
    (7)デザインの結果指標・プロセス指標の設計を工夫
    などが挙げられる
  • コラムA:例えば歯磨き粉のチューブはアルミ製のチューブからデザイン的な観察を経て現在主流の逆さ自立型チューブに進化した。これもデザインによるイノベーションである。
    コラムB:とある家電メーカーは、エンジニアリングとデザインを同等に考え、開発製品の仮説と検証を自社のワークショップでフレキシブルに繰り返すことにより革新的なアイデアを具現化して世界の家電市場でシェアを広げた。またマーケティング全般にもデザイン経営を実践して世界の家電市場で大きくシェアを伸ばした。

こんな感じでしょうか。
久しぶりに読んでみると色々と忘れていました。
今回このブログを書くために読み返して良かったです。

僻地にある小さな商店や工房みたいな場所で上記のような手法が通用するかどうかは謎ですが(もちろん無関係ではないと思いますが)、大きな企業や市場を相手に商売をするのなら一度は読んでおいた方が良い資料だなと思いました。
(興味がある方はこちらからお読みください)

「デザイン」とは綺麗な図柄を作ることだけではなく、市場や顧客とのコミュニケーションを作り出す思考そのものでもあります。(そのために具象化したものが、一般的に言われる「デザイン」だと思います)
なので「売る人」や「作る人」がデザイン的な思考を持ち合わせることはとても重要で、そうでなければ企業と顧客を「つなぐ人」としてデザイナーを側に置く必要性が、市場がどんどん複雑化していくであろう今後はどんどん高くなってくるのではないでしょうか。

日記
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